体育館だと列、番だけでは管理できない
座席指定券のナンバリングで思い浮かぶ「階、列、番」ですが、スポーツイベントで使用されるアリーナ(競技場のような施設)会場の場合では、これでは設定が足りません。

正面にステージを見る形のホールではなく、プロレスやバレーボールなど、リングやコートを取り囲む形の体育館では、列、番の前に東西南北などの位置を示す表記が入ってきます。
また、体育館などでアリーナ席と呼ばれる試合場のすぐ脇の席と2階席とでは、必然的に料金も変わってしまいますから、ナンバリングには料金設定も必要になってきます。
ナンバリング例
アリーナ席 8,000円 南側 2列 24番
2階席 6,000円 北側 1列 5番
ナンバリングデータの作り方
設定数は多くなりますが、アリーナなどは規則性がハッキリしていますから、ナンバリングデータを作るのはそれほど大変ではありません。

注意点としては、2階などがベンチ席の場合、単純な番号表記ではなく『A−12』や『い024』といった作りやスペースを考慮した記号が割り振られている会場があったりしますから、事前にチェックが必要です。
会場が大きくなれば、出入り口表記が必要になることも
野球観戦に行ったことのある方なら、席によって出入り口が違うのをご存知でしょう。
それこそ、外野席とバックネット裏とでは、交通機関まで違ってしまう球場もあるほど。
また、会場の作り自体のために入口表記が必要な事例として、日本武道館のトリビア「1階から入場したのに、なぜかそこは2階だった」というのが有名ですが、チケットに入口のナンバリングが無いと、入場した瞬間に迷子になってしまいます。
他にも、屋外イベントなども入口の表記が必要な場合が多く、前記のように交通機関まで変わってしまう場合もありますから、ナンバリング項目を設定する場合は、事前にしっかりチェックしましょう。
ちなみに、日本武道館は掘り下げ式の建物なので、1階の入口から入っても2階に、2階の入口から入ると3階になるという、初めての人は必ず迷子にしてしまう迷宮のような建物です。

視線を誘導する枠線の魔力
チケットを手に会場を訪れたお客様とって、一番重要な情報は何でしょう。
それは座席番号。
すでに会場にいるのですから、会場名も日時も不要な情報でしかなく、お客様にとっては自分の座る座席の番号のみが必要な情報です。
だからこそ、チケットにナンバリングされた座席番号は、できる限りすぐにわかるようにレイアウトされている必要があります。
人は、つい矢印の先を見てしまう
人の視線を上手に誘導してくれる記号はとして、一番よく使われるのは矢印。
POPなどを描く時、お店や商品にお客様を誘導するために丸や四角を使う人はめったのにいません。
そんな、誘導の絶対的アイテムと同じような力を持っているのがラインです。
ラインマーカーなどという、受験生定番アイテムでもわかるように、ラインにも人を惹きつける力があります。
これをあナンバリングにも応用して、ナンバリング位置にラインを引いておけば、使われる客様目にも留まりやすくすぐに座席番号が確認できます。
それに、デザインとしての違和感もあまりなくチケットにのレイアウトに馴染みますから、本当に便利なアイテムと言えるのがラインなんです。
チョッとした工夫で応用力アップ
視線誘導に便利なラインですが、このライン、少しだけ工夫をするとさらに威力を発揮するアイテムに進化します。
その方法はいたって簡単なモノで、ラインをナンバリングの上下に引くだけ。

これだけで、デザイン的にも安定し、ナンバリング位置もひと目でわかるようになります。
また、票券管理番号などの目立たせたくないナンバリングが一緒にある場合には、この上下のラインを目だなくしたい方には引かなければ、今度はナンバリングを目立たなくなるという効果を発揮します。
たった2本のラインを引くだけで、シンプルだけどわかりやすい座席指定券ができあがります。

【基本】ナンバリングチケットのどこが変わるのか
ナンバリングでチケットを作る時に、最初に決めるのは、チケットのどの部分が変化するのかということです。
座席指定券と聞くと、列・番や階・列・番が変化するというのがすぐに浮かんでくると思いますが、1階席と2階席とで料金が違う場合は、料金も変化させなければいけません。
また、スタジアムクラスの会場の場合は、入口別の記載が必要になったり、ブロック表記が発生したりもします。
他にも、日にち別、会場別、出演者別のチケットをナンバリングして印字したり、個別の注意書きすらナンバリングで処理することも可能なのです。
ナンバリングの形態にあわせてチケットデザインを決める
ナンバリングは、まずチケットを印刷した後にナンバリング部分を印字します。
そのため、チケットデザインを考える時点で、ナンバリング位置を考慮したデザインにする必要がでてきます。
せっかく個性的なナンバリング方法を思いついたとしても、それを印字するスペースがチケットに無ければなんの意味もありません。

過去には、たくさんの項目を設定したのにナンバリングスペースが小さいために、とても小さな文字でナンバリングをすることになった。
写真の上にナンバリングをしてみたら、ナンバリング文字が読めなかった。
などの失敗例はたくさん存在します。
ナンバリングの設定項目は票券管理だけでなく、チケットのデザインにも大きく影響することを理解してください。

ベースのチケットを印刷した後にナンバリングする
すでに印刷したチケットにさらにナンバリング印字する。
普通に考えても、ズレる、かすれる、読みにくいというようなことが起きることは想像できます。
ズレる、はみ出す、読みにくい
あとから印字する場合の最大の問題点が、ズレる、はみ出す、読みにくいです。
もちろん、ズレといっても0.数ミリですし、白い部分の上に印字すれば読みにくいということはおこりません。
しかし、デザインを優先して5ミリ幅のところにナンバリングをすれば、0.5ミリずれただけでもズレはわかりますし、ピンポイントで印字する必要があるデザインでは、0.数ミリのズレは致命的です。
ナンバリング項目はエクセルデータの通りにしかナンバリングしない
チケットにナンバリングする文字は、エクセルでデータとして作っておく必要があります。
ココもデザイン的に重要なポイントとなるのですが、エクセルデータの通りにしか入力されませんから、エクセルデータの項目分だけチケットにスペースが無ければ印字することができませんし、あとから項目が増えても、やはり印字することはできません。
【注意1】 エクセル上のデータがそのまま入力される
実例として、以前「1〜10番」「14〜20番」「25〜30番」という表記でデータを作れたお客様がおられました。
人間は、「1〜10番」ならば「〜」の部分を想像しますが、コンピュータは「〜」としか入力してくれません。
【注意2】 A席とS席の料金が違うのなら、料金の入力スペースが必要

A席とS席がある場合、席と列番とを入力するスペースがあればいいと思ってしまいがちですが、A席とS席の料金が同じということはないのではないでしょうか。
だとすると、料金を入力するスペースが必要になってしまいますが、それがデザイン上存在しないとしたら…。
ナンバリングに必要な綱目はすべて設定し、なおかつそれが入力すべき位置に入力されるようにチケットがデザインされていなければいけません。
【注意3】 文字数が多くなればはみ出すのは当たり前
特殊なことを言っているように思えないかもしれませんが、チケットをデザインする時に一番見落とすのがコレ。
『S席』と『車いす席』とでは倍の長さになりますし、『バルコニー席』ともなれば、さらに1文字分長くなります。
特に、チケットデザイン担当の方が座席表を事前にチェックすることはまれですし、また別問として、座席の表記方法によって文字数が変わってしまうというのも、意外とありがちなことです。
文字が多くなることがわかっている場合は、チケットデザインの段階で十分なスペースを取っておく必要があるります。











