座席指定券という名前のせいで、ナンバリングチケットは劇場で使われるものだと思われてしまっています。
いえいえ、それは大間違い。
今回は、ナンバリングを活用を活用した、コース別のチケットの作り方を解説します。 この方法は、学習塾や進学塾なら進学校別や習熟度別のチケットなど、通常のクラス運営とhが違う「夏期講習」などにも応用できる便利な手法です。
ナンバリングで習熟度別のクラス分けをしてしまう
多くの生徒さんが通うスクールでは、その習熟度やレベルごとでカリキュラムは変わるはず。
通常の時間割で進行しているときは、特にクラス分けや授業時間を気にすることはありませんが、短期の特別講習や、進学塾の夏期講習などの場合は、申込者の習熟度に対応したクラス管理が必要になってきます。
その個別管理を、チケットを使って行う方法の解説です。
申し込まれたカリキュラム別のチケットを作ってしまう
通常の座席指定券でも、日にち別や会場別のチケットを作ることはよく有ることですし、会場ごとで料金が変わるというのも特別なことではありません。
それを応用すれば、習熟度やコース別でクラス分けを行い、同時に教室や授業時間までナンバリング処理することで、チケットを使って生徒さんをクラス分けしてしまうことが可能。
今回は、イタリアンのお料理教室のチケットを例に解説して行きます。
チケットに記載される内容
イベント名 | 簡単にできるイタリアンランチ |
日時 | 2016年3月10日 |
出演者 | できすぎもこもこ 他2名 |
料金 | 個別変動 |
今回のポイントは出演者(講師)と料金とが変動すること。
この部分をナンバリング処理で変動させることで、いろいろな形の指定券を作ることができます。
特に今回の場合は、出演者によって料金が変わるというのがポイントで、通常のコンサートなどでも、A席とS席とでは料金が変わってきますが、それへの対応のバージョンアップ版だと思ってください。
指定券用エクセルデータでナンバリング項目を確認
これは、ナンバリングで変動する項目は、チケットデザイン上は空欄となりますから、その部分が決まっていないとチケットデザイン自体ができないからです。
どのデータが変動するのかをしっかり決める
エクセルデータを作るときに気を付けるのは、どの項目が変動かをはっきりさせること。
特に、席種(S席やA席)が変わるとチケット料金が変わる様に、ある項目が変動することで違う項目が変動する場合などは注意が必要。
今回のチケットの場合は、時間が変わると講師が代わり、同時に料金も変動しますからなおさらです。
エクセルのデータは、後で集計するのが楽なように、管理番号も入れた4つの項目を設定しました。
チケットデザインは、ナンバリングデータが印字されるスペースに注意
エクセルの指定券用データができたら、次はチケットのデザインです。
チケットデザインは、指定券用のデータ項目がどれだけ読みやすくチケットに配置されるかが最重要ポイント。
特に今回のような名前を入力する場合は、文字数が多くなるために小さなチケットの券面に対して文字が入りきらなかったり、文字が小さくて読めなかったりしますから、どんな文字が入力されるのかをしっかり理解してからチケットデザインを行う必要があります。
また、文字の入力位置にも注意を払う必要があります。
今回のようなセミナーや講習会のチケットの場合、半券を領収書にして、通常本券を返すところを、反対の半券をお客様に返すことになりますので、管理番号の印字位置にも注意が必要です。
今回はお料理教室でしたが、進学塾の夏期講習やイベント会場でのセミナーなど、ナンバリングを活用することでいろいろな形態の講習会やセミナーを運営することができるんです。