ネットで票券管理(チケット管理)ができる時代ですが、でも、1枚でも多くのチケットを売ろうと思った場合、ネットでただ宣伝をしただけでは、ほとんど集客には結びつきません。
というか、それでお客さんが来るのならチケットぴあに頼めばいいだけ。
小劇場の世界やアマチュアオケの世界では、最初のチケット販売は手売りからスタートするものです。
手売りこそ、チケット販売の基本ですよね
手売りの場合、チケットを売る当人も大変ですが、実はそのチケットを管理する方も大変だということに気づいてくれている方は本当にひと握り。
とはいえ、最初に書いたようにネット上でいろいろなことができるようになったので、作業自体は昔よりも楽になりました。
後は、票券管理(チケット管理)の手間が省ければいいだけ。
だからこそ、チケット販売の基本とも言える手売りにスポットをあてて、座席指定券だけでなくチケット全般を考えてみたいと思います。
チケットを手渡すときからはじまるチケット管理
お客さんが何人来てくれて、いくらの売り上げがあったのか、これらはすべて、売れたチケットを集計してわかるもの。
そのためには、最初に団員などのチケットを売る当事者にチケットを手渡すときから票券管理がはじまります。
まずチケットをメンバーに渡すときに
誰に(出演者)
何を(前売り券・当日券・招待券)
どれだけ(各何枚)
いつ(日付)
この4つを記入しておきます。
これで、当日お客さんから回収したチケットを見れば、誰が呼んだお客さんなのかがわかり、売り上げを分析することも可能となるのですが、昔はこれをノートにコツコツ記帳していましたが、今ならナンバリングとクラウドのスプレッドシートとで簡単に管理できます。
ナンバースタンプで通し番号をチケットに押しておき、それに対比するスプレッドシートを作っておくだけ。
001から050までは××君、051から100までは○○さんという風に番号で分けておけば、スプレッドシートで自在に集計することが可能です。
簡単ですね。
便利な半券のオープンスペース
ところが、手売りの場合もうひとつ問題点があるんです。
それは、売った本人がどの形でチケットを販売したかを把握できていないことが多いということ。
チケット代が、当日料金も前売り料金も同じ場合はいいのですが、当日と前売りで料金が違ったり、ある一定数の招待枠を担当者に割り振ってある場合などは、「そのチケットの値段がわからない…」という事態を引き起こしてしまいます。
これは手売りに限らず、ある一定の裁量を販売担当に持たせた場合にも発生する問題で、大きなイベントではありえない『チケットの割引』を容認している小さなイベントの場合は考慮すべき点です。
このようなチケット販売に対しては、半券部分にチェックボックスを作っておけば解決します。
券種を表記しておきチェックをいれて、どのような扱いのチケットがひと目でわかるようにすればOK。
また、半券にスペースを作っておき、ココにお客様の名前を記入していただくのは、手売りうをするような小さなイベントではよく使う手法。
公演日は忙しくせっかく挨拶できなかった場合などに、後日お礼のメールを出したり、お礼を言うことができたりしますし、DMを発送などにも活用できます。
チケット流通を管理するということ
手売りはチケット流通の一番シンプルな形態ですが、票券管理というのは、チケットは発券されてから当日会場で回収されるまでの流れを管理することでもあります。
チケットの手売りで必要な管理は、大きなイベントであっても基本は同じなんですよ。