コンサートとスポーツイベントのチケットの違いは、会場の形にある
座席指定券と言って一番の思い浮かぶイベントは、やはりコンサートでは無いでしょうか。
座席指定券の発券されるコンサートや演奏会は、日本全国の大小さまざまな会場で、毎日行われています。
しかし、そんなコンサートや演奏会に負けず劣らず開催されているのがスポーツイベント。
このスポーツイベント、同じように座席指定券が発券される規模のモノであっても、その会場の作りは、コンサートホールとは大きく異なっています。
ステージがある会場との違いを理解する
格闘技の会場の最大の特徴は、四方に観客席があることです。
この、『四方に座席がある』という形は、ステージがあるタイプの会場よりも座席の区分が増え、そのために座席指定が細かくなります。
これが、チケット区分にも影響してきますし、さらに、四方に座席があるからといって、座席が均等に配置されているわけではないという、さらに座席指定を面倒にする要素を持っているのです。格闘技の試合場は、リングに代表されるように正方形をしていることが多いのですが、会場自体は正方形ではなく縦長だったり楕円形だったりするため、「東西の最後尾の席と南北の最後尾の席の位置が同じではない」というような状況を発生させます。
これが、座種と料金とを画一的に管理しにくくする要素になることがあります。
つまり、東西は席数が多いためにS席の後ろにA席ができてチケットの料金が変わるのに、南北にはS席しか作れず、A席は東西のみに存在するというよな、管理が面倒になる要素を持っているのがスポーツの試合会場の特徴です。
そのため、格闘技イベントにおけるチケットの発券では、ナンバリング設定が細かくなってしまい、票券管理が面倒になるということが、よく起こります。
座席割をしっかり決める
格闘技イベントのチケットを作る場合、一番に決めるのは『座席割』です。他のイベント会場と違い、格闘技では一番高い『リングサイド』という席種の座席が、イスを並べて作るという特殊な要素を持っています。
そして、その椅子席にすらも、SRS(スペシャルリングサイド)席やSR(リングサイ)席などの席種が存在し、必然的に料金が変わってきます。
他にも、両国国技館であれば枡席というものが存在しますし、場合によっては、アリーナ席がベンチシートになってしまうような体育館すらも存在します。
このように、試合場からは同じ程度の距離にあるのに、東西南北各々が固定椅子だったりベンチシートだったりするために、チケット料金を均一にしにくかったりするため、事前の座席割りは重要になってきます。
基本的な設定事項は上のチケットのようになりますが、設定項目が多い分、チケットの半券には項目をすべて入力することが難しくなってきます。
そのような時は、チケットの半券には管理番号のみを入力だけでも、十分に票券管理は行えます。
当日券と前売券を同じチケットで使い分ける
イベントにおいて、当日券と前売券の料金が違うのは普通のことですが、席種がたくさんある格闘技のイベントでは、当日と前売りチケットを作り分けていたのでは費用と管理が大変になってしまいます。
このような場合は、ナンバリングで前売り料金と当時と料金の金額を入れてしまえば簡単です。
また、前売券と当日券の発券数量を調整する場合などは、ナンバリングで料金を入力しておけば、前売りのみのチケットには『当日料金』を表示させないということも可能ですから、さらにチケット管理がしやすくなります。